水の旅[栃木県那須塩原]
東京から車で3時間、到着したのは那須塩原。
山の涼しさを求めて北へ向かう。
心地よい湿気を纏った空気を全身で感じる「水」の旅。
迎え入れてくれたのは、夏の光をたっぷり浴びた鮮やかな緑。
日差しは強いのに、どこかひんやりとした涼しさを感じる。
霧が水面をやさしく覆い、景色の輪郭が滲んだ光景は、水彩画の中にいるよう。
キラキラと鞠のように弾ける滝の水飛沫を見ていると、時が止まったような感覚になった。
那須塩原の自然をたっぷり感じた旅を回想してゆく。
東京から東北自動車道で、那須塩原へ。
塩原ダム公園(もみじ谷大吊橋)
紅葉の時期はさぞ見応えがあるだろう景色
その巨大な吊り橋は足元が空いている。空中散歩を楽しむ
竜化の滝
くねくねとした道が続き、滝に辿り着くまでの表情の豊かな景色が魅力な「竜化の滝」へ
ついつい足を入れたくなる、透明度の高い水の空間
滝から流れる川の恩恵をたっぷり受けた自然たち
蕎麦カフェHiro
柔らかな光が差し込む空間には、美しい家具やドライフラワーが置かれ、オーナーさんのこだわりを感じる
ゆとりろ那須塩原 | 滝見の温泉宿
一面のガラス張りによって那須塩原の自然を美しく切り取ったロビー。
単なる緑の景色ではなく、滝を眺めることができるのが魅力的。
夜になると、柔らかにライトが灯され、水の音と共に旅の疲れを癒してくれる。
ジョイア・ミーア
太陽も山の向こうへ落ちようとしたころ、宿から少し離れたイタリアンへ。
おじゃましたのは夏の夜でもきらきらとした装いのイタリアンジョイア・ミーア。
コンソメスープをたっぷり吸ったペペロンチーノと、薄くて具沢山な窯焼きピザ。オーソドックスなメニューながら、調理師の腕が光るおいしい夕飯となった。
八方ヶ原
おなかを満たして観に行きたかった星空。
スポットに向かう山道の霧が濃く、今回は断念。
八方ヶ原に向かう山道は街灯がなく、野生の鹿が悠々と暮らしていた。
「自然におじゃまする」そんな感覚を得たドライブだった。
スッカン沢は工事中。二日目はご飯がメインの日に。
八方ヶ原_スッカン沢
朝の木漏れ日をたっぷり浴びながら、くねくねとした山道をドライブ
あいにく2日目の目当てだった渓流”スッカン沢”は工事中で立ち入りはできなかったものの、山の標高が高く、ついさきほどまで日の光の中を走っていたのに、いつの間にか雲の中に入っていた。
巨大な霧を纏った山は、息を呑む美しさだった。
Petit Lapin (プティラパン)
山から降り、唐突に食べたくなった肉類を求め尋ねたのは、赤い外装が可愛らしいお店、Petit Lapin。
1500円程度で前菜、サラダ、スープ、メイン、飲み物もつくお得感たっぷりなお店。
お店の方があまりにも丁寧に接してくださり「ミシュランの審査員」と間違えられた?と笑ったほど。
帰路へ
今回の旅は、水を感じた旅だった。旅先ではやはり普段の自分が如何に自然と離れているかを感じさせる。
さまざまな写真を撮りながら、自分の感性と向き合えた旅になった。