東京都内

創作意欲は良い作品から[神保町]

ReflECtion

文を書く、写真を撮る、インテリアを考える。どんな創作活動のためにも必要で、共通しているだろう行為が「インスピレーションを得る」ということ。

私は写真を撮る行為が好きだが、明確に写真撮影の欲(勝手に写欲と言っている)が上がる時がある。
それが、「良い作品に出会った」とき。その瞬間、作品からさまざまなインスピレーションを得て、自己の活動に昇華できる。

本来それは、大層な美術館に行ったり、巨匠に直接話を聞いたりと、特別なイベントを越える必要がありそうだが、なんと都内で散歩するだけでそれらが得られることがある。

今回はその方法のひとつ、”神保町で本屋をめぐる”散歩ルートをお送りする。

jinbocho

神保町駅

半蔵門線に属する神保町には書店が130店ほど存在する。古書や一般書をはじめ大量の本が集まっているが、その中にはアート作品もあり、訪れた者の感性を刺激する。

11:00
南洋堂書店
12:00
小宮山書店
13:00
アルカサール 神保町店
14:00
神保町ブックセンター

15:00
Magnif
16:00
ボヘミアンズ・ギルド
18:00
レモン画翠
11:00

南洋堂書店

美しい石材に囲われたその建物に入るは、南洋堂書店。ここは特に建築やインテリアに関する書籍を多く扱う。有名建築もアートの文脈で捉えると、そのディテールには目を見張るものがある。

何かを表現する、ということは制限があればこそ、その表現力を試される。建築は土地、法律、建材、使用用途などの適度な制限がかかり、作者の意図が多分に満たされいる創作物であると考える。

12:00

小宮山書店

建築写真でぱっきりとした図面を見漁ったあとは、写真やファッションを多く扱う小宮山書店へ。

海外写真家の写真集も多く扱い、まるで見たことのない作品と多く出会える。

3Fにはニッチなアートジャンルも取り扱うエリアがある。見ていて飽きないこの書店は時間がある時に出ないと訪れては行けないと考えている。

13:00

アルカサール 神保町店

実は本屋散歩は非常に体力を使う。各店舗に行くのみならず、ほぼ本を選ぶためにパラパラと軽く立ち読みし、購入を決めるため、実のところずっと立ちっぱなしなのである。

そこで単純に元気の出る食事といえば肉料理。神保町はカレーやラーメンなども人気店が多いが、個人的にハンバーグもかなりのレベルでいただけると考えている。

レベルの高いインスピレーションは整った身体と精神がようやく受けることができる。栄養価の高い良い食事をいただくことをお勧めする。

14:00

神保町ブックセンター

つどう、くつろぐ、はたらくをコンセプトに立てられたブックカフェ。購入した本であればその場でコーヒーを飲みながら読むことができる。

配置されている本にはさまざまな種類があったが、児童書エリアにある絵本がさまざまで、良い刺激になった。

15:00

Magnif

中には年代物のファッション誌など、マニアにはたまらない逸品が多くある。インスピレーションの面でもかなりの優秀さで、思わずパッと手に取ってしまう本ばかりである。

16:00

ボヘミアンズ・ギルド

店名の通り、慣習にとらわれない自由奔放な芸術家たちの本が多くある。

ここには2fにギャラリーがあり、時期によってさまざまな創作物が展示されている。

素敵な本だけではなく、素敵な作家との出会いもあるかもしれない。

17:00

インスピレーション、そのあとは

さて神保町での書店ルートを巡ったあとは、その前とはまるで違う脳の状態になっているだろう。出勤前のロックを聞いた後のテンションの上がり方のような、高揚感に包まれている。

だが音楽同様、その時のテンションは高いのだが、しばらくするとその状態も落ち着いてしまう。そこで、インスピレーションの同日にアウトプットのためのツールを購入することをお勧めしたい。

神保町から歩いていける範囲に水道橋駅近くの建築系画材屋が存在する。

18:00

レモン画翠

レモン画翠は、なんと100年前から存在する画材屋さん。建築模型用のミニチュアや、製図用のペンなどが売っており、手に馴染む逸品を探すことができる。

今回は製図シャーペンを購入。早速神保町で得たインスピレーションをもとに、自分の作品の構想を練るとしよう。

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